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人と思想 三木清 4月中旬発売!!
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三木清は、20世紀前半の、恐慌と戦争と革命の時代を生きた思想家である。
パスカル論で鮮やかに論壇に登場した三木は、昂揚する革命運動に連帯し、「アカデミー哲学の壁をマルクス主義に向かって」突きぬける。それまで経済学に傾斜して理解されていたマルクス主義が、従来の哲学や思想の課題をも引き受け、それを乗りこえる力をもった新しい思想であり哲学であることを提示した彼のマルクス主義論は、若い知識人に圧倒的な影響力をもつが、治安維持法によって検挙投獄され、「公式的な」マルクス主義者からの批判にもさらされる。
再び筆をとった三木は、やがて独自の歴史哲学、人間学を構築する一方で、昭和研究会を通して政治にも参画。時代を覆うファシズムと軍国主義に抗おうとするが、翼賛に加担して挫折。筆を奪われ、閉塞した状況のなかで再び逮捕された彼は、戦後世界を見ずに獄死する。
――本書では、孤独のなかでひたすらに言葉を紡ぎ続けた三木の思想的闘いを丹念に跡づけていく。出口の見えない、混沌と不安の現代を当てもなく生きる我々に、深い示唆をあたえる一冊。
【目 次】
はじめに
Ⅰ 個人と社会
孤独な田舎者
個性と歴史
日常世界の解釈
『パスカルに於ける人間の研究』
Ⅱ 革命と主体
マルクス主義と革命
『唯物史観と現代の意識』
意識と言葉
存在性の相違
Ⅲ 歴史と運命
逮捕と排除
『歴史哲学』
不安と危機の時代
新しい人間のタイプ
Ⅳ 翼賛と抵抗
『構想力の論理』
「協同主義」と「東亜新秩序」
総力戦体制へ
Ⅴ 死と生涯
「聖 戦」
獄中での死
三木清、人と思想
あとがき
三木清年譜
参考文献
さくいん
ISBNコード:978‐4‐389‐41177‐0
著者:永野基綱
版型:新書
