一般書籍

人と作品

太宰 治

著者・編者 福田 清人 編/板垣 信 著
判型 新書
ページ数 208ページ
定価(税込) 1,320円
ISBNコード 978-4-389-40101-6
発行年月日 2016/8/30

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内容紹介

津軽の大地主津島家に六男として生まれ、旧家の重圧を感じて成長した太宰治は、青春の一時期、思想運動の渦中で苦闘した。間もなくその運動から離脱したかれは、裏切り者としての罪の意識にさいなまれながら文学に転身し、処女作『思ひ出』、つづいての『道化の華』で新進作家としての地位を築いた。以後、その絢爛たる才能を開花させ、『ヴィヨンの妻』や『斜陽』で脚光を浴び、さらにその生涯と文学との総決算ともいうべき『人間失格』を残した。玉川上水に投じその生涯にピリオドを打った太宰治は、人間の不安と苦悩とを集約的に描きつづけたユニークな現代作家といえよう。

目次(内容と構成)

第一編 太宰治の生涯
 地主の子
 青春
 処女作前後
 戦火の中で
 栄光と死と
第二編 作品と解説
 晩年
 ダス・ゲマイネ
 姥捨
 富嶽百景
 走れメロス
 津軽
 お伽草子
 ヴィヨンの妻
 斜陽
 人間失格
 年譜
 参考文献
 さくいん