一般書籍

新装版 人と思想 173

キケロー

著者・編者 角田 幸彦
判型 新書
ページ数 304ページ
定価(税込) 1,100円
ISBNコード 978-4-389-42173-1
発行年月日 2014/9/10

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内容紹介

ローマ最大の哲学者キケローはギリシャ哲学をヨーロッパ中世へ伝えた比類のない役割を果たした。彼はホメロス,プラトンと並ぶヨーロッパ-ヒューマニズムの三大支柱として,その貢献は決定的である。キケローの感化は哲学史の枠を越えて精神史に及び,哲学・文学・社会思想・法・政治の自己表現は彼の発見,彼への感激で支えられている。アウグスティヌス,トマス=アクィナス,ペトラルカ,ヴィーゴ,ヴォルテール,マブレー,J・S・ミルも深甚の影響をキケローから受けている。日本ではキケローとの真の解逅と対話はまだない。

目次(内容と構成)

序文
Ⅰ キケローの生涯
 一 若きキケロー
 二 政務官職の道
 三 政務官職の道
 四 キケローの追放と帰国
 五 キリキアの総督として
 六 市民戦争 ――カエサルとポンペイウスの激突
 七 カエサルの独裁と暗殺そしてキケローの最後
Ⅱ キケローの思想
 一 国家哲学・法哲学
 二 ギリシア哲学との対決
 三 きけろーの哲学的形成 懐疑主義と教説(定説)主義の狭間
 四 歴史家としてのキケロー
 五 弁論と哲学の結合を目指して
 六 キケローとヨーロッパ精神史
 七 日本におけるキケローの重要性
あとがき
年譜
参考文献
さくいん